今回厚木市のお客様は、ハマー H2を道路脇の立ち木の枝部分に突っ込んでしまい修理入庫となりました。
損傷は、フロント及び両サイドに無数のスリ傷があり一見すると磨いて落ちそうな感じでしたが、深い傷はベースカラーまで到達してしまっており、ルーフとリヤゲート以外のパーツが塗装対象になりました。
各パーツを外していきます。
キズの深かった箇所を修理し、塗装の下処理にイサミ塗料のチンチングポッドとスカッフソフトを使い洗浄、脱脂及び2000番相当の足付けの為の傷を塗装対象パネル全体に施します。
エアーブローで完全に水気を排除し、マスキング後シリコンオフにて更に脱脂をして塗装に入ります。
耐すり傷性に優れたスタンドックス(デュポン社)の「スタンドクリル VOC プラチナクリヤ」を使用しますが、ゴミ除去作業が通常のクリヤと比べ何倍も時間が掛かり、更にゴミ除去用のペーパーをあててコンパウンドで磨いてしまうと、せっかく作った塗り肌を壊してしまいます。 その為ブース内を徹底的に清掃しフィルターと誘電用のフィルムを張替え、塗装にあたります。
パーツも同じように塗装していきます。
塗装後各パーツを組み付け、ガラス系ボディコーティングを施工して完成です。 今回は保険対応でしたので、保険会社担当と修理内容及び修理代金を協定し作業にあたりました。 交換部品の殆どが本国オーダーだった為、工期に2ヶ月間ほどかかってしまいましたがオーナーには気長に納車を待っていただけて感謝です。 この度はエムワイオートをご利用いただきまして、ありがとうございました。